この前、会社のお昼休みに職場の人と株式の話になったんだけど、どうも話が嚙み合わなくて…
かめしまくんに色々教えてたから、僕も少しは知識が付いたかなって思ったんだけど。
今回は「投資」と「投機」の違いについて解説するね!
今回は投資と投機の違いについて解説します。
例えば株式について誰かと話しているとき「なんか話がかみ合わないな~」と感じたことはありませんか。
それはもしかしたら「投資」と「投機」で前提条件が違うことが原因かもしれません。
投資と投機は一見似ているようにも思えますが、異なる点があります。
投資をしているつもりで、実は投機をしていたとならないためにも違いを明確に理解しておきましょう。
投資と投機の違い

お金を増やそうとする方法は一つではありません。
皆それぞれ良いと思う方法でお金を増やそうとしています。
さっそく株式を例に「投資」と「投機」がどう違うのか見ていきましょう。
投資の場合
株式を長期で保有しながら、インカムゲイン(配当金)やキャピタルゲイン(売却益)を得る方法です。(例:長期保有前提の現物取引)
また投資には「プラスサムゲーム」という特徴があります。
プラスサムゲームとは、参加者全員の損益の合計がプラスになるものを指します。
株式会社は投資家からの出資を元に新商品やサービスを開発し、利益を出そうとします。
そのような過程を経て会社の業績が上がると、さらに投資したいと思う人が増えるので株価の上昇や配当金に繋がっていきます。

つまり成長していく会社の株を長期で持ち続けることによって、投資家は株式会社が生み出した利益の一部を享受できると言うわけです。
投機の場合
市場や相場の裏を狙い、短期で利益を得る方法です。(例:デイトレード)
投資はプラスサムでしたが投機は「ゼロサムゲーム」もしくは「マイナスサムゲーム」という特徴があります。
ゼロサムゲームとは参加者全員の損益を合計すると0になるものを指します。
そしてマイナスサムゲームは参加者全員の損益を合計するとマイナス(0未満)になるものを指します。
ちなみにマイナスサムゲームになるのは手数料の存在が主な要因です。
短期売買のケースでは株式市場が成長しているわけでないので、参加者全員の損益を合わせると「ゼロサムゲーム」もしくは「マイナスサムゲーム」となります。

つまり参加者同士で利益を奪い合っている状態です。
投資と投機の特徴
投資と投機の特徴を表にまとめると下記の通りです。
期間 | 手法 | 全体の損益 | |
---|---|---|---|
投資 | 長期 | 将来の成長 | プラスサムゲーム |
投機 | 短期 | タイミングによる損益 | ゼロサムゲーム マイナスサムゲーム |
投資は将来の成長が期待できるものにお金を使っているので、当然長期になります。
加えてプラスサムゲームなので、参加者全体の損益がプラスのため他の人と争う必要がありません。
一方で投機は短期間に売買を繰り返しタイミングによる利益を狙った取引なので、下記のような構図ができます。
- 自分の利益=誰かの損失
- 自分の損失=誰かの利益
投機は短期で大儲けできる可能性と、短期で大損失になる可能性の両方が存在しているというわけです。
重要なことは自分の目的に合った手段を選ぶことです。
僕には投資の方が合っていそうだから、今まで通りコツコツ続けていくよ



「投資」をしたい人へのアドバイス

投資は将来の経済成長に賭ける方法なので、投資で資産を築こうとすれば時間がかかるのが自然な流れです。
しかし今後、投資をしていく中で「早くお金を増やしたい」と思うこともあるでしょう。
誘惑に負けず着実に資産を築きたいと考えている人に出来るアドバイスは、「目的」を明確にするということです。
誰もがお金を増やしたいと思い投資を始めるわけですが、目的を明確にするという観点ではもう一歩踏み込んで考える必要があります。
目的は人それぞれですが、下記のようなことが例としてあげられると思います。
- 生活に困らないだけの資産がほしい
- 家族や友人との時間をもっと増やしたい
- やりたくないことをはっきりと断れる人生にしたい
など
『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』では、下記のような言葉が出てきます。
- 投資の最重要のアドバイスは「黙ってじっと待て」
- お金が人生にもたらす最大の価値は「自由」
- 自分が参加しているゲームを紙に書きだす
答えは自分の中に必ずあるので、自分自身と対話しながら最適な手段を選んでいきましょう。

まとめ

今回は投資と投機の違いについて解説しました。
- 投資と投機の違い
- 「投資」をしたい人へのアドバイス
一見似ているようにも思える投資と投機ですが、異なる点を理解できたでしょうか。
自分のお金を一番大切にできるのは、自分自身です。
投資であれ投機であれ、手段に過ぎません。
これからやろうとしていることや今やっていることは、手段と目的が一致しているのか見直すきっかけになればと思います。
以上、本記事が少しでも参考になれば幸いです。

