どこの傘なの?
150年以上続く会社だったり、ハンドメイドだったりって魅力的な部分がいくつもあるから紹介するね!
本記事ではフォックス・アンブレラ(FOX UMBRELLAS)について紹介します。
今回取り上げるのは既製品ではなく、カスタムオーダーで自分好みの仕様に変更したものです。
オーダー前に色々フォックス・アンブレラについて調べたのですが、お店の記事はあっても実際にオーダーした人の情報が少なかった印象です。
フォックス・アンブレラの購入を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
- フォックス・アンブレラの魅力
- オーダーした店舗と感想
- オーダーの内容と拘ったポイント
最高の傘を買おうと思った理由

いくら洋服がおしゃれでもバッグやアクセサリーが合っていないと、トータルで見たときにおしゃれな人という評価を得るのは難しくなってしまいます。


私はこれまでビニール傘を度々使用してきましたが、傘もおしゃれという観点で考えれば大きな影響を与えるのではないかと思うようになりました。
実際服装は変えず「ビニール傘を持っている姿」と「持っていない姿」を改めて確認すると、ビニール傘を持っている姿に違和感がありました。
さらに街中の人を観察してみると、やはり傘ひとつで印象が変わるなと感じました。
そこでせっかく買うのであれば魅力的な傘がほしいと思い、傘ブランドについて調べていく中で「フォックス・アンブレラ」に出会いました。
フォックス・アンブレラの魅力

歴史と受け継ぐ文化
フォックス・アンブレラは1868年にロンドンで創業した世界を代表する老舗傘ブランドで150年以上の歴史があります。
世界で初めてのスティールフレームの傘を考案したり生地にナイロンを使用したりと、現代傘の原型はフォックス・アンブレラがつくったと言えるほど革新的な技術を生み出してきました。
傘に限らずほとんどの「もの」はトレンドの変化や破損などによって、何十年も使い続けるのは難しいことがほとんどです。
それでも限られたアイテム(機械式時計やアクセサリー、バックなど)は百年近く使い続けることができ、フォックス・アンブレラの傘はその一つだと思います。
長く使える理由は大きく2つです。
1つ目は傘をつくる工程の多くがハンドメイドで行われており、仮に破損したとしてもほとんどを修理できることです。
2つ目は150年以上支持され続けている歴史があり、普遍的な傘であるからこそトレンドに左右されにくいことです。
イギリスでは正装に使われる
『キングスマン』というスパイ映画を観たことはあるでしょうか。
作中では傘が武器として使われていますが英国紳士にとって傘は必須アイテムであり、それを象徴するような映画だと思います。
英国紳士の正装に欠かせないアイテムは3つあり、「三揃のスーツ」「ボーラーハット」そして「ステッキ(アンブレラ)」です。
さらに傘の役割はステッキとしての側面も大きく、戦前まで傘を細く巻く「アンブレラーローラー」という仕事があったそうです。
日本では傘は単に雨を凌ぐためのものとして認識している人も多いと思いますが、文化や時代によっては正装に欠かせないアイテムとして使用され、その存在は180度が変わってきます。
キングスマンって映画も今度観てみようかな
ハンドメイドのロマン
フォックス・アンブレラはハンドメイドに拘っているブランドです。
現代は機械化が進み大量生産する商品が多い中、「生地の裁断」「縫製」「ハンドルの加工」「組み立て」など創業当時から受け継がれている職人技によって作られています。
1つの傘が完成するまでの工程で手作業の部分が多くあり、年間の生産量は2万本程度とのことです。
例えばハンドルに注目してみましょう。
ブランドを代表するハンドルには天然木を採用しています。通常ハンドルはU字に曲がっていますが、天然木を曲げる作業は職人が手作業で行っています。
天然木の個体差や実際に使っていく中での経年変化など、世界に一つだけの傘になるでしょう。
その他にもフォックス・アンブレラの傘を持っている人だけが楽しめる「フォックス・サウンド」というものがあります。
フォックス・サウンドとは傘生地に雨が当たったときに鳴る「パンッ」という音です。
これもハンドメイドによる作りこみの良さが表れており、一般的な傘と比べ生地を高いテンションで貼っているので「パンッ」というフォックス・アンブレラならではの音が鳴ります。
イギリスでは傘の役割はステッキとしての側面もあるとお伝えしましたが、実物を見たときに「洗練されたシルエット」だと感じました。
傘を閉じているときは細巻フォルムであることに加えて、開いたときは生地に張りがあり端部の曲線は他の傘にはない絶妙さを感じました。
オーダーについて

オーダーした店舗
VULCANIZE LONDONでフォックス・アンブレラのビスポークオーダー会が開催されおり、青山店でオーダーさせてもらいました。
ちなみに百貨店などでもフォックス・アンブレラの扱いはあり、ビスポークオーダー会も開催されています。
私はフォックス・アンブレラに魅力を感じたので、まずは既製品を見に行くことにしました。
その際にある重要なことがわかりました。
それは日本では正規代理店で購入されたもの以外、修理を受け付けていないということです。
つまりフォックス・アンブレラの長期で愛用していくという点が失われてしまう可能性が高いことを意味しています。
確かに並行輸入品で安く販売されているものがあります。
しかし修理しながら長期で使用することが難しくなる点を考えると私の目的には合わないと判断し並行輸入品の選択肢は無くなりました。
同じように長期での使用を考えているのであれば、正規代理店での購入をおすすめします。
VULCANIZE LONDONでフォックス・アンブレラを購入すると、お買い上げ日から 1年間の製品保証がついてきます。
初期不良等に対応してくれるのは有難いサービスだと思います。
ぜひこちらも確認してみてださい。
オーダーの流れ
私がVULCANIZE LONDONでビスポークオーダーした際の流れは下記の通りです。
- オーダー会のページから希望の日時などを選択し、予約申し込みをします。
- 予約した店舗からメールが来るので、その時点で予約確定となります。
- 予約した日時に店舗に向かい、名前を伝えオーダーします。
- 納期等の説明があり、最後に支払を行います。
ちなみにオーダーできる部分や種類が多いので、店舗に行くまでにどんな傘を作りたいのかイメージしておくのがおすすめです。
VULCANIZE LONDONのホームページには選択できるパーツのPDFデータがあったため、予約時にはある程度イメージをつくっていました。しかし実際に各種パーツの説明を聞きつつオーダーしたところ、約2時間かかりました。
オーダーを実際にしてみた感想としては、担当してくださった方が各パーツの説明からメリット・デメリットを含め丁寧に説明してくださった印象です。
またどのパーツにするか迷っているときは、急かされることもなくアドバイスをもらいながらじっくり選ぶことができました。
オーダーの内容
オーダーではハンドル(天然木やレザー、アニマルヘッド)、生地(約50種)、装飾など細かいところまで選ぶことができ傘一つにこんなにも多くのパーツが使われているのかと驚きました。

私がオーダーした内容は以下の通りで赤文字が既製品と異なる部分です。
項目 | 仕様 |
---|---|
Type/タイプ | Tube/チューブ |
Line/ライン | GT3 |
Handle/柄 | Malacca |
Cover/傘地 | Black #099 |
Collar/帯 | None |
Tip/露先 | Nickel |
Tip Cup/玉留 | Holled Mark Silver #925 |
Band/バンド | Made band:Black #099 |
Tassel/飾房 | None |
Case/傘袋 | None |
Inside cap | Black #099 |
Stitch | Black |
End | Light Brown |
Shaft | Black |
Tab of band | Black #099 |
フォックス・アンブレラを購入するのは今回が初めてということもあり、「王道でありつつも既製品にはない特別感」をコンセプトにオーダーしました。
完成した実物が下記です。

オーダーで拘ったポイントを紹介します。
オーダーの拘り
Type/タイプ
Type/タイプ・・・細巻のかっこよさに惹かれているので「Tube/チューブ」を選択しました。

先端(石突き)をアップにするとこんな感じで、かなりシャープな印象です。

Handle/柄
Handle/柄・・・「Malacca」はコーティングがされていないタイプなので天然素材ならではの斑点があることに加え、使い込んでいくとツヤが増し経年変化が楽しめるので選択しました。

Cover/傘地
Cover/傘地・・・生地は約50種から選ぶことができますが、最もシンプルでかっこいいと感じた「黒」を選択しました。

Tip/露先
Tip/露先・・・既製品の露先は黒が使われていますが、玉留と色を合わせたかったので「ニッケル」を選択しました。

Tip Cup/玉留
Tip Cup/玉留・・・既製品はニッケルが使用されていますが、高級感な風合が好みだったので「Silver 925」を選択しました。
玉留を「Silver 925」にすると、ホールマークの刻印が入っています。
一方通常使用の「ニッケル」にはホールマークは無く、FOXのブランドマークが入ります。
つまり「Silver 925」はホールマーク、「ニッケル」にはFOXのブランドマークとなるので選ぶ素材によってマークが変わるので注意しましょう。

Band/バンド
Band/バンド・・・既製品は傘を留めるバンド部分にゴムを使用していますが、オーダーでは伸びる心配がなく統一感を出せる「共生地」を選択しました。

Shaft/中棒
Shaft/中棒・・・既製品は中棒にブラウン、親骨・受骨にブラックという仕様になっていますが、オーダーでは「ブラック(中棒)」を選ぶことができます。

親骨・受骨と色を合わせることができ、統一感が出せます。
ラッピング
ラッピング兼、保管用のカバーもついてくるので、プレゼントにも向いていると感じました。

- ・Type/タイプ・・・細巻のかっこよさに惹かれているので「Tube/チューブ」を選択しました。
- ・Handle/柄・・・「Malacca」はコーティングがされていないタイプなので天然素材ならではの斑点があることに加え、使い込むほどにツヤが増すので経年変化が楽しめるので選択しました。
- ・Cover/傘地・・・生地は約50種から選ぶことができますが、最もシンプルでかっこいいと感じた「黒」を選択しました。
- ・Tip/露先・・・既製品の露先は黒が使われていますが、玉留と色を合わせたかったので「ニッケル」を選択しました。
- ・Tip Cup/玉留・・・既製品はニッケルが使用されていますが、高級感な風合が好みだったので「Silver 925」を選択しました。
- ・Band/バンド・・・既製品は傘を留めるバンド部分にゴムを使用していますが、オーダーでは伸びる心配がなく統一感を出せる「共生地」を選択しました。
- ・Shaft・・・既製品は中棒にブラウン、親骨・受骨にブラックという仕様になっていますが、親骨・受骨と色を合わせることができる「ブラック(中棒)」を選択しました。
生地の部分を既製品にはない色や柄にすると一目でオーダー品だとわかりますが、今回のコンセプトが「王道でありつつも既製品にはない特別感」にしたのでこのような仕様にしました。
初期不良について

家に届いた傘を確認すると、下記の写真のように中棒に塗装の削れが見られました。

初期不良として店舗にメールで連絡するとすぐに返信があり、無料で中棒の交換を行ってもらうことになりました。
ただしブラックの中棒は通常仕様のパーツではない為、本国フォックス・アンブレラ社から取り寄せる必要があるとのことでした。
そのため交換までに1ヶ月程かかりましたが、特注仕様であることを考えると仕方ないのかなと思います。
ちなみに送料は着払いなので費用の負担はありませんでした。
傘に限ったことではないですが皆さんも商品が届いた際は、出来るだけ早く初期不良がないか確認することをおすすめします。
というわけで中棒に塗装削れという初期不良はありましたが、対応もしっかりしてもらえたのでトータルでは良かったかなと思います。
まとめ

本記事ではフォックス・アンブレラ(FOX UMBRELLAS)について紹介しました。
- 最高の傘を買おうと思った理由
- フォックス・アンブレラの魅力
- オーダーについて
- 初期不良について
フォックス・アンブレラに少しでも興味が出てきた人は、まずは既製品を見に行くことをおすすめします。
写真や動画だけより実物をみると細部の拘りや美しさを体感できます。
もちろん既製品もかっこいいですし、カスタムオーダーで自分好みの仕様に変更するものありだと思います。
以上、本記事が参考になれば幸いです。