実際に使ってみた感想含めて、サーキュレーターにどんな特徴があるのか紹介するね。
今回はサーキュレーターとエアコンの併用でどのくらい電気代が安くなるのか解説します。
昨今大手電力会社含め、ほとんどの地域で電気代が値上がりしています。
「資源エネルギー庁の省エネルギー政策について」を見てみると、夏場や冬場はエアコンの消費電力が全体の32.7%~34.2%を占めているとのことです。
特に暑い夏場は電気代が高いからと言って、エアコンを使用しないわけにはいかないと思います。
そこで役立つのがサーキュレーターです。
我が家ではサーキュレーターを一年通して活用しているので、欠かせない存在になりつつあります。
サーキュレーターが電気代節約にどの程度効果があるのか含め、具体的な活用法も紹介しますので参考にしてみてください。
サーキュレーターとは

サーキュレーターは扇風機に似ていますが、風が直線的で強く、遠くまで届くのが特徴です。
そのため部屋の空気を循環させ室温を均一化したり、空気を入れ替えたりするのに便利です。
逆に扇風機は柔らかい風を当てて、涼しさを感じるためのものなので、効果としてはうちわや扇子に近いのが特徴です。
エアコンの冷房を使用した場合、冷たい空気が下に滞留しやすく、逆に暖房の場合は暖かい空気が上に滞留しやすくなります。
エアコンとサーキュレーターを組み合わせることで空気を循環させ、エアコンの効率をあげるというわけです。
モーターの種類

実はサーキュレーターに使われているモーターは主に2種類あり、特徴は下記の通りです。
ACモーターはDCモーターに比べると価格は安い傾向にあるものの、風量調整や静音性、電気代、本体重量が劣ります。
一方でDCモーターは価格が高い傾向にありますが、風量調整や静音性、電気代、本体重量に優れています。
使用頻度にもよるので一概には言えないですが、使用頻度高いのであれば電気代が3割程度抑えられるDCモーターがおすすめです。
お試しでと言うことであれば、ACモーターのものを選択するのもありだと思います。
サーキュレーターの電気代

まずはサーキュレーター単体の電気代を確認してみます。
例えばアイリスオーヤマのPCF-SDC15T-EC-Wの場合、定格消費電力が23Wです。
1時間あたりの電気代は下記の通り求めることができます。
消費電力(kW)×電気代単価(円/kWh)=電気代(円/h)
サーキュレーターの1時間あたりの電気代は「0.023(kW)×31(円/kWh)=0.713(円/h)」で1日・1カ月と使った場合は下記の通りです。
使用時間 | 金額 |
---|---|
1時間の電気代 | 0.713円 |
1日(10時間)の電気代 | 7.13円 |
1か月間(1日10時間)電気代 | 213.9円 |
サーキュレーターとエアコン併用時の電気代

サーキュレーター×エアコンでどのくらい電気代が安くなるのか見てみましょう。
エアコンの消費電力を1,000Wとして、電気代を計算すると1時間当たりの電気代は31円となり、1日・1カ月と使った場合は下記の通りです。
使用時間 | 金額 |
---|---|
1時間の電気代 | 31円 |
1日(10時間)の電気代 | 310円 |
1か月間(1日10時間)電気代 | 9,300円 |
我が家ではエアコンとサーキュレーターを併用することで、体感温度の効率が良くなり冷房の場合は設定温度を2℃上げ、暖房では2℃下げています。
エアコンの設定温度を1℃変えると消費エネルギーは10%程削減できるといわれているので、消費電力1,000Wのエアコンでは約200Wの消費電力を削減できることになります。
つまり設定温度を2℃変えるとエアコンの1時間あたりの電気代は下記のようになります。
1,000W-200W=800W
サーキュレーターとの併用でエアコンの設定温度を2℃変えると、「0.8(kW)×31(円/kWh)=24.8(円/h)」で1日・1カ月と使った場合は下記の通りです。
使用時間 | 金額 |
---|---|
1時間の電気代 | 24.8円 |
1日(10時間)の電気代 | 248円 |
1か月間(1日10時間)電気代 | 7,440円 |
「エアコンのみを使用したケース」と「サーキュレーターとエアコンを併用したケース」を比較すると下記のようになります。
使用時間 | 金額 | |
---|---|---|
エアコンのみ | サーキュレーターとエアコンの併用 | |
1時間の電気代 | 31円 | 25.5円 |
1日(10時間)の電気代 | 310円 | 255.1円 |
1か月間(1日10時間)電気代 | 9,300円 | 7653.9円 |
サーキュレーターと併用したケースの方が1日あたり54.9円安くなり、1カ月で考えると1,646円安くなることがわかります。
またサーキュレーターは電気代を抑える効果が期待できるだけでなく、空気の循環によって冷房使用時の冷え過ぎや暖房使用時の乾燥が軽減されたと感じています。
エアコン独特の冷え過ぎや乾燥が気になる方は、サーキュレーターとの併用を試してみてはいかがでしょうか。
その他の活用方法

部屋干しに使う
ドラム式洗濯機を使っていない家庭の悩みとして、部屋干しの臭いがあると思います。
マイレピによると生乾き臭の原因は、雑菌が増殖する時に出す排泄物だそうです。
雑菌の増殖を防ぐ方法はいくつかありますが、サーキュレーターは部屋干しの際に役に立ちます。
使い方は簡単でサーキュレーターを衣類に向けて風を送るだけです。
体感ですが乾きにくいパーカーやバスタオルも、風をあてる向きを工夫するだけでしっかりと乾いてくれます。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
浴室の乾燥に使う
特にマンションなど浴室に窓がついていないケースがよくあり、カビに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんなとき換気扇と一緒にサーキュレーターを浴室内に向けて使うと、湿度を素早く下げることができます。
浴室内をしっかり乾かすとカビの発生を抑える効果が期待できるので、試してみてはいかがでしょうか。
部屋の空気を素早く入れ替える
おうち焼き肉や焼き魚などは、においが気になって敬遠している方もいるのではないでしょうか。
他にも梅雨時期の湿気がこもった空気など、どうしても家がリラックスできない空間になってしまうタイミングがあると思います。
仮に換気扇と窓で空気の通り道を作っても、風のない日だと空気の入れ替えに時間がかかってしまいます。
そんなときにサーキュレーターを使用すると、素早く空気の入れ替えができます。
風量を上げれば短い時間で、持ち運んでその部屋だけ集中して換気をすることも可能です。
まとめ

今回はサーキュレーターとエアコンの併用でどのくらい電気代が安くなるのか解説しました。
- サーキュレーターとは
- モーターの種類
- サーキュレーターの電気代
- サーキュレーターとエアコン併用時の電気代
- その他の活用方法
日常使う電化製品の中でもエアコンは消費電力の割合が高いので、電気代を抑えられると比較的効果が感じやすい部分です。
最近、電気代が高いなと感じている人はぜひ「サーキュレーター」と「エアコン」の併用を試してみてはいかがでしょうか。
メインの内容からは少しそれますが、部屋干しや浴室の乾燥にも使えたりもするので便利な代物です。
どれを買ったらいいかわからないという人のために、下記におすすめのサーキュレーターを紹介しておきます。
なおサーキュレーターは埃がたまるので、ファンやモーター部分が掃除しやすいタイプがおすすめです。
以上、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
【おすすめのサーキュレーター】
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