でも最近どうもモチベーションが上がらなくて…
だって資産形成するにはお金貯めないとじゃない?
今季はそこら辺の理由についてお話するね!
今回は絶対にケチってはいなけない支出を5つ解説します。
お金を使うべきところへは使わないと幸福度は上がらないどころか、「こんなはずではなかった」となる可能性すらあります。
特に貯金を始めたばかりの人や、貯金を頑張りたいという思いが強過ぎる人は全ての支出を抑えようとする傾向が強いように思います。
実際私も今になって振り返ってみると貯金を頑張ろうとするあまり、何でもかんでも支出を抑えようとしていた時期がありました。
お金を貯めることや株式投資をすることは短期的に考えると、そのお金で買えたはずの物やサービスを得られないことになります。
つまりトレードオフの関係が成立します。
例えば旅行に行く際に新幹線や飛行機を使わず長距離バスを使った場合、支出は抑えられますが移動時間が長くなり疲労も溜まるでしょう。
せっかく旅行に行ったのに観光に使える時間が減ってしまっては、元も子もありません。
支出を抑えようとする際は、無駄を省いていくことがポイントとなります。
スマホを格安SIMに変えたり、行っていないスポーツジムを解約したりと生活の満足度に影響を与えない固定費は見直しが必須です。
一方で効果の薄い節約を頑張ったり、大切なものを失ったりするような節約はおすすめできません。
節約の方法は世の中に多く出回っていますが、むやみに支出を抑え込むと貯金が辛いものになってしまいます。
間違った節約をしないためにも今回の内容をチェックシート代わりにしてもらえたらと思います。
- ケチってはいけない支出①:健康
- ケチってはいけない支出②:教育
- ケチってはいけない支出③:人間関係
- ケチってはいけない支出④:時間
- ケチってはいけない支出⑤:趣味(娯楽)
ケチってはいけない支出①:健康

1つ目は健康に影響する支出です。
例えば節約のために日々の食事を疎かにするなどはその典型例と言えるでしょう。
毎食をカップラーメンで簡単に済ましていると、当然のことながら必要な栄養を取れません。
仮にこの節約で貯金が増えたとしても健康を害したら病院に行くことになり治療費がかかります。
偏った食事をしていると肉体的な健康だけでなく、心の面に影響を及ぼすことだって考えられます。
他にも住環境なども健康面に影響を与える大きな要素です。
ここでいう住環境とは豪華な家に住んだ方がいいというわけではなく、治安が悪かったり近隣住民とのトラブルが多くあったりするような状況です。
上記のような家に住んでいると家にいる間、常にストレスを受け続けることになります。
そのため心と体の健康を犠牲にする節約はおすすめしません。
必要以上に豪華にする必要はないですが、バランスの取れた食事や心と体をしっかりと休ませることができる家などはお金を払うべきだと思います。
大きく健康を害してしまうとそれを治すための治療費もかかる上、お金を稼ぐことにも影響します。
貯金が最優先になるがあまり、健康面への支出が疎かにならないよう気を付けましょう。
過度な節約は禁物だね!
ケチってはいけない支出②:教育

2つ目は教育に対する支出です。
教育費をケチると収入に大きな影響を与えるからです。
実際、サラリーマンの生涯賃金としては下記のような統計データがあります。
【大卒】
・男性の大学・大学院卒:2億6千万円
・女性の大学・大学院卒:2億1千万円
【高卒】
・男性の高校・短大卒:2億1千万円
・女性の高校・短大卒:1億7千万円
上記はあくまで統計データに過ぎませんが、生涯賃金が数千万円レベルで変わってきます。
大学への進学を選ばないという人がいるのは理解していますが、学歴によって賃金に大きな差があるという事実はおさえておきましょう。
教育への支出というのは進学だけではなく、資格取得や書籍の購入なども当てはまります。
例えば簿記やFPといった資格は、勉強したことがない人と比べればお金に対して圧倒的に強くなれます。
職種によっては資格を持っていると、会社から資格手当を貰える企業もあるでしょう。
書籍もしかりで1冊千数百円の本が与えてくれる知識のおかげで、数百万~数千万レベルで得をする可能性もあります。
まさに先人の知恵を学ぶことができる宝庫と言えるでしょう。
今は書籍にお金をかける余裕がないという人は図書館を利用する方法もあります。
ちなみに『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』では、「第七の知恵:自分こそを最大の資本とせよ」として教育の重要性が書かれています。
ぜひ気になる方は読んでみてください。
自己投資は聖域になりがちなので目的は何なのか、その目的に手段は合っているのか考えるのがポイントです。


ケチってはいけない支出③:人間関係

3つ目が人間関係の支出です。
例えばお金がかかることを理由に、友人との食事や実家への帰省などを過度に控えることがあげられます。
『幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』の中で、金融資産、人的資本、社会資本の3つが人間の幸福度を大きく左右すると書かれています。
「社会資本」はまさに人間関係のことを指しています。
つまり貯金を最優先にするがあまり、人間関係を疎かにすると幸せを感じづらくなってしまうわけです。
交際費は管理しておかないとあっという間に膨れ上がりやすい類のものです。
だからこそ予算を作り自分がこの人と一緒にいたいと思う人に、フォーカスしてお金を使うのが重要です。
数あるスヌーピーの名言の中に下記のような言葉があります。
I don’t have time to worry about who doesn’t like me…
I’m too busy loving the people who love me.僕のことを好きじゃない誰かのことでくよくよする時間はないよ…
僕は、僕を大好きな人を大好きでいるのに忙しすぎるんだよ。出典:スヌーピー
この言葉はすごく共感できますし、時間もお金も有限だからこそ心から一緒にいたいと思う人にかけるべきだと思っています。
他にも支払うべきコストを支払わないのも人間関係においてケチってはいけない支出です。
例えば車で送ってもらっておきながらお礼をしないことなどです。
お礼と言っても大そうなものでなくても良いと思います。飲み物を1つ買ってあげたり、ランチ代を支払ったりなどちょっとした気持ちが大切です。
このようなお礼をされて嫌な気持ちになる人がどのくらいいるでしょうか。
ほとんどの人は「ありがとう」という気持ちになり、次回同じようなケースがあった時でも快く協力してくれると思います。
この快くというのが重要で仕事もこのケースに当てはまってくると思います。
業務の依頼をした際、必要以上に値切れば相手もモチベーションは上がらず質が低下します。
ぼったくられていないかは確認する必要がありますが、適正な価格であればしっかりとコストを払うことで業務のクオリティーは上がり、結果的にその成果を享受できます。
支払うべきコストを支払わないのは結果的に自分に返ってきますし、人間関係が円滑に進まない原因にもなります。
過度な節約によって大切な人間関係を失わないよう、適切な支払いをおすすめします。
ケチってはいけない支出④:時間

4つ目は時間に対する支出です。
皆さんは自分の時間単価を把握していますか。
例えば下記のような人の場合どうなるか見てみましょう。
- 年収:500万円
- 労働時間:1,920時間/年(8時間/日)
- 通勤時間:往復480時間/年(2時間/日)
- 労働日数:240日/年(20日間/月)
500万円÷240日÷10時間=約2,083円
当たり前のことですが、自分の時間はタダではありません。
仕事のために費やした時間に対し、いくらの報酬を得たのかを計算したのが「時間単価」です。
仮に1時間通勤時間を延ばし、3万円家賃を下げられたとします。
その分、通勤時間は1ヶ月に20時間増えることになるので、1時間あたりの効果は1,500円です。
しかし上記のケースであれば時間単価は約2,083円なので、時間単価上は損をしていることになります。
自分の時間単価を把握しておくと、これから自分がやろうとしていることは割に合うのか判断する材料にできます。
逆に通勤時間を短くしたり家電を活用したりすることで、下記のようなことに時間を使うことができます。
- 副業にチェレンジする。
- 転職活動をしてみる。
- 資格取得の勉強をする。
- 大切な家族や友人との時間を楽しむ。
- 趣味の時間を増やす。
ついつい自分の時間単価のことを忘れてしまいがちですが、時間の価値は安くありません。
自分の時間を安売りしないように気を付けていきましょう。
ケチってはいけない支出⑤:趣味(娯楽)

5つ目は趣味(娯楽)への支出です。
貯金や投資など資産形成を行う際、削るべき支出として真っ先に思い浮かぶのが趣味(娯楽)ではないでしょうか。
特に趣味(娯楽)はお金が全くかからないものから、多くのお金が必要になるものまで千差万別です。
例えば映画鑑賞や読書などは比較的お金のかからない趣味ですが、車やバイク、旅行などはお金のかかる趣味になってくるでしょう。
ここで考えたいのは趣味(娯楽)を極端に削った生活が楽しいのかということです。
一般的な家計管理では下記のような計算式が使われます。
収入 - 消費 - 投資 - 趣味 = 0
上記のような計算方法の方が家計管理しやすい人もいると思いますが、私はこの方法では家計管理のモチベーションがイマイチ上がりませんでした。
そこで「投資」と「趣味」を右辺へ移行することにしました。
収入 - 消費 = 趣味 + 投資
こうすることで収入アップもしくは無駄な支出を見直すと、「趣味」と「投資」に使えるお金が増える構図になります。
皆さんはどちらが好みですか。
単なる数字遊びと思うかもしれませんが、モチベーションはちょっとしたことで変えられるものです。
では収入を上げ無駄な支出を見直し、「趣味」と「投資」に使える額が増えたとします。
次に考えるべきは「趣味」と「投資」にどの割合で割り振るかですが、これは人それぞれで万人に当てはまる絶対的な正解はないです。
その際に役立つのが予算です。
自分で立てた予算に従いお金を使っていくと、適切なバランスを保ちやすくなります。
実際にやってみて変えたい部分が出てきた場合は、次に予算を作る際に修正すればいいだけです。
初めから完璧な予算を作る必要はないですし、私も何回か予算作りを繰り返す中で適切なバランスがわかってきました。
投資や貯金を頑張りすぎている人は、趣味(娯楽)への配分をケチり過ぎないようにしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は絶対にケチってはいなけない支出5つについて解説しました。
- ケチってはいけない支出①:健康
- ケチってはいけない支出②:教育
- ケチってはいけない支出③:人間関係
- ケチってはいけない支出④:時間
- ケチってはいけない支出⑤:趣味(娯楽)
貯金や投資といった資産形成は、自由を手に入れるためにも重要です。
しかし心が貧しくなったり、満足度を大きく下げたりしては本末転倒だと思います。
今と未来のバランスは難しいテーマでもありますが、間違った節約には注意してください。
以上、本記事が少しでも参考になれば幸いです。

