車ってお金ものすごくかかるよね…
でも必要だから手放せないし何かいい方法ないかな
見直す余地がないのか一緒に考えてみよう!
今回は車にかかる費用について解説します。
車は車両自体の購入にも大きな金額が必要ですが、実は購入した後も驚くほど維持費が発生します。
確かに車を所有することで利便性は向上しますが、その利便性と引き換えに大きなコストを支払うことになることを十分認識した上で、購入することをおすすめします。
車がないと生活できない地域の人もいるでしょう。
なので、どうしても必要な人へのアドバイスも併せて紹介します。
車にかかる費用を見直すと、数百万~数千万レベルで支出を削減できる可能性があります。
現時点で車を所有している人やこれから車の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
- 生涯で車にかかる費用
- 車を所有する目的
- 車にかかる費用を見直す方法
生涯で車にかかる費用
皆さんは車の所有にどのくらいの費用がかかるか、把握できていますか?
もちろん車種や立地、走行距離など変数はありますが、300万円の車体を7年に1回買い替えたと仮定した維持費(例)が下記です。
項目 | 1ヵ月あたりの金額 | 1年あたりの金額 | 50年間の総額 |
---|---|---|---|
車両代 | 35,000 | 420,000 | 21,000,000 |
自動車税 | 3,625 | 43,500 | 2,175,000 |
自動車重量税 | 1,708 | 20,500 | 1,025,000 |
自賠責保険料 | 958 | 11,500 | 575,000 |
自動車保険料(任意) | 7,500 | 90,000 | 4,500,000 |
駐車場代 | 10,000 | 120,000 | 6,000,000 |
車検代 | 3,333 | 40,000 | 2,000,000 |
メンテナンス費用 | 2,500 | 30,000 | 1,500,000 |
ガソリン代 | 12,500 | 150,000 | 7,500,000 |
合計 | 77,124 | 925,500 | 46,275,000 |
参考:一般社団法人日本自動車工業会 – 2023年度乗用車市場動向調査について
参考:三井住友海上 – 車の維持費はいくら?平均金額をシミュレーション、節約方法も紹介
参考:CABABA – 自動車の維持費は月々いくら?内訳や節約のポイントを解説!
参考:モータ – 車の維持費はどれくらい必要? 年間にかかる内訳や節約法を解説
月あたりに換算すると約7.7万円も必要で、車にかかる費用は決して安くはないことがわかると思います。
でも車のない生活なんて無理だよ。
車がなければ公共交通機関を使うことになるので電車賃などの交通費が掛かりますが、車にかかる費用より安くなる人が多いと思います。
車を所有することで得られる利便性と大きなコストはトレードオフになることは事実として認識し、「公共交通機関を活用できないのか」「レンタカーではだめなのか」といったことを改めて考えてみましょう。
- 徒歩
- 自転車
- 公共交通機関(電車、バズなど)
- タクシー
- レンタカー
もちろん車に支払わなかった費用を貯金してもいいですが、これを米国株や全世界株のインデックスファンドに50年間(利回り5%)積み立て投資した場合、下記のように約2億円まで成長する可能性があります。
車を所有する目的を考える
おそらく車を所有する人の多くは「移動手段」が目的だと思います。
しかしいつの間にかどうせ乗るなら「新車がいい」「かっこいい車にしたい」など移動手段として考えていたものが、趣味や娯楽にすり替わっているという人もいるのではないでしょうか?
移動手段として考えるのであれば、新車がマストではないはずです。
ましてやローン(借金)を使ってまで車を購入した場合、金利を敵に回すので家計はどんどん苦しくなっていきます。
仮に下記の条件でマイカーローンを組んだ場合、以下の通りになります。
- 借入金額:300万円
- 返済期間:60ヶ月(5年)
- 金利(実質年率):3%
- ボーナス月の上乗せ金額:0円
上記の通り1台あたり支払う金利は234,420円なので「(例)車の所有にかかる費用」で紹介した通り買い替えると、金利の支払いだけで1,640,940円(234,420円×7台)になります。
住んでいる地域の特性上、車が必要な場合は余裕をもって自分の貯金で買える範囲の中古車で十分なはずです。
一方で趣味や娯楽として、車を購入することを否定するつもりは全くありません。
自分にその車を買う余裕があり、人生の満足度が上がるならぜひ買うべきだと思います。
参考までに私が「車なし」でどうやって生活しているか紹介します。
日常生活は徒歩と公共交通機関(電車など)をメインに活用し、どうしても車が必要なタイミングがあればタクシーやレンタカーを使います。
移動手段の9割以上を徒歩と公共交通機関(電車など)を活用して過ごしていますが、困ったことが無いどころか車を所有しないことで家計も身軽になり気に入っています。
あえて言うなら、自転車は購入を検討してもいいかなと思っているくらいです。
本来の目的は移動手段だもんね
車がどうしても必要な人へのアドバイス
住んでいる地域の特性や仕事の事情で、どうしても車が必要な人もいると思います。
そこで車の費用を抑えるためのポイントを3つ紹介します。
- 自動車保険を見直す
- 車検代を見直す
- リセールバリューの高い車を買う
1つ目の自動車保険については契約先や補償内容を見直すことで、年間で約2~3万円下がる可能性があります。
見直しの際は、保険スクエアbang!/自動車保険や『保険の窓口 インズウェブ』などを活用して相見積もりを取るようにしましょう。
2つ目の車検についても一般的にカーディーラーの車検費用は高い傾向にあるので、楽天Car車検を活用するなどして比較しましょう。
3つ目のリセールバリューとは「購入したものを売却する時の価格」のことです。
車は車種によってリセールバリューが大きく異なります。
(例)車種よるリセールバリューの違い
購入価格 | 売却価格(5年後) | 差額 | |
---|---|---|---|
中古車A | 2000万円 | 1950万円 | -50万円 |
中古車B | 70万円 | 40万円 | -30万円 |
新車C | 800万円 | 700万円 | -100万円 |
新車D | 300万円 | 150万円 | -150万円 |
車は一般的に走行距離や年式に応じて、価格が落ちていきます。
しかし中には価値が下落しにくい車種や、むしろ購入時によりも値上がったりするものもあります。
リセールバリューは需要と供給の影響が大きく関係しており、リセールバリューの高い車は供給に対して需要(欲しいと思う人)が多いことの裏返しでもあります。
ベストは「購入価格<売却価格」となるような車を購入できればいいですが、なかなか難しいのが実情です。
リセールバリューを考えると、新車に比べて購入価格からの値下がりが抑えられる中古車を買うのが無難というわけです。
目的は移動のためだし、中古車で考えてみるよ
家計に余裕ができてからでも、理想の車を購入するのは遅くないと思うよ!
まとめ
今回は車にかかる費用について解説しました。
- 生涯で車にかかる費用
- 車を所有する目的を考える
- 車がどうしても必要な人へのアドバイス
車は購入時だけではなく、その後の維持費にも大きな金額がかかるので、安易に所有すると家計がどんどん苦しくなっていきます。
車を所有する場合は、自分の目的に合った方法をとることをおすすめします。
移動手段として車を所有するのであれば、リセールバリューを意識して必要最低限の中古車を購入する。
一方、趣味や娯楽として車を所有するのであれば、それを買うだけの余裕が自分にあるのか検討し購入する。
車にかかる費用は、決して安くはありません。
車にかかる費用を抑えられれば資産形成を行う上で有利になるだけでなく、精神的にも余裕が生まれます。
固定費の見直しは「即効性」と「再現性」があるので、ぜひ車にかかる費用を見直してみましょう。