じゃあ今回は基本を確実におさえられるおすすめの本を紹介するね!
今回紹介する書籍『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』は、1926年にアメリカで発売された『THE RICHEST MAN IN BABYLON』の日本語翻訳版です。
その人気は衰えることを知らず、「不滅の名著」として多くの人に愛読され続けています。
原作が書かれた1920年代と現代では社会情勢など大きく変化していますが、本書の内容は普遍的であり、たとえ時代が変わった今でも通用する内容になっています。
そこで今回はバビロンの大富豪を何度も読み、自分の生活に落とし込んだ経験も踏まえて「富をもたらす黄金の『七つの知恵』」を解説していきます。
ちなみに私が本書籍を初めて読んだタイミングと期間は、下記の通りなので参考にしてみてください。
- 7つの教えで重要なポイント
- 教えを実生活で活かすヒント
- 初めて読んだタイミング・・・2021年4月
- 読書期間・・・約1週間
富をもたらす黄金の『七つの知恵』
第一の知恵:収入の10分の1を貯金せよ
書籍の中では卵と籠(カゴ)を用いて、「第一の知恵」が説明されています。
- 毎朝、卵を籠の中に10個入れる。
- 夕方、卵を籠の中から9個取り出す。
- これを繰り返せば、いずれ籠の中から「卵が溢れかえる」。
では次は日々の生活にあてはめて考えてみましょう。
例えば毎月の手取りが20万円の人の場合、10%で2万円を貯金することになります。
「こんな少ない額を貯金したところで意味があるのか」と思われる方もいるかもしれません。
少し視野を広げて、生涯賃金からみてみましょう。
- 男性の大学・大学院卒:2億6千万円
- 女性の大学・大学院卒:2億1千万円
参考:労働政策研究・研修機構 -「ユースフル労働統計2022」
「第一の知恵:収入の10分の1を貯金せよ」を守り続ければ、単純計算で2,100万円〜2,600万円の貯蓄ができます。
まさに小さなことでも積み重ねれば、大きな差になる典型例です。
さらにフルタイムの共働き世帯なら単純計算で倍になりますし、貯蓄率を上げればさらに大きな額を蓄えることができます。
5,000万円以上の資産を持つ準富裕層に入るだけなら、自分にもチャンスがあると思えてくるのではないでしょうか。
第二の知恵:欲望に優先順位をつけよ
貯金ができない人は収入の多寡に関わらず、収入=支出できっちり使ってしまいます。
「第一の知恵:収入の10分の1を貯金せよ」を実行しようとすれば、必然的に残りの10分の9で生活することになります。
つまり「10分の9以内で叶えられないモノは諦める」ということです。
ぜひ皆さんも予算の範囲内で、本当に自分が大切だと思うことにだけお金を使うようにしてみてください。
優先順位の低い支出を無くしても生活の満足度は決して下がりません。
「そんな使っているつもりはないのに」お金が貯まらないという人は、ぜひ家計簿をつけてみてください。
収支を把握することは、「第一の知恵」を実行するためにも非常に重要です。
何にお金を使っているのか見える化できれば、効果的な対策が打ちやすくなります。
第三の知恵:蓄えたお金を働かせよ
第三の知恵は「お金を働かせること」についてです。
書籍の中では「お金を働かせる」と表現されていますが、お金を働かせる=投資です。
数年前からNISAやiDeCoといった税制面で有利な制度も充実してきました。
また書籍・ブログ・YouTubeなど情報にアクセスするための選択肢が増え、今では誰でも優良な情報を得られるようになっています。
もちろん自らが働くことで得られる労働所得も重要ですが、資産所得の重要性も忘れてはいけません。
お金は適切な場所を用意してあげられれば、資産形成のパートナーになってくれます。
第四の知恵:危険や天敵からお金を堅守せよ
第四の知恵は、資産を守ることについてです。
警察庁の「特殊詐欺認知・検挙状況等について」によると、オレオレ詐欺や架空料金請求詐欺といった特殊詐欺の認知件数は平成25年から令和4年まで毎年1万件を超えています。
犯罪ではなくとも、グレーな投資商品、保険、仮想通貨、不動産など日常の中に危険や天敵があります。
例えば「かんぽ生命の18万件を超える不正契約」などは、記憶に新しいのではないでしょうか。
想像以上に日常生活の中にお金を失う話が転がっています。
せっかく貯めたお金を失わないようにするには、相場を知るなど知識をつけ「極める能力」を養うしかありません。
第五の知恵:より良きところに住め
第五の知恵は、住居についてです。
自分の価値観に合った家に住むとプラスの影響を与えてくれるという内容です。
決して豪邸に住めという意味ではありません。
- 家を建てて一人前
- 周りも買っているから私も買う
- 新築マイホームが当たり前
- とにかく広い方が良い
- 設備は充実していた方が良い
- 人に自慢できる立地が良い
上記は一例ですが、本当に自分の価値観と向き合い導き出した答えですか。
自身の考えではなく、他人や世間の価値観に振り回されて家を選ぶことはおすすめできません。
生活の満足度は、日々のモチベーションに大きく関わってきます。
「より良きところ」は人によって違うからこそ、自分の価値観と向き合うことが大切です。
第六の知恵:今日から未来の生活に備えよ
人はいつか必ず老いるからこそ、今日から未来に備えていくことが大切です。
お金を貯めておけば、下記のようなことが可能になります。
- 病気になったとしても医療費を払い治療を受けられる
- 仕事をクビになったとしても当面は生活に困らない
- 自分が死んでしまった場合でも家族を守れる
若くて健康な間はまだ大丈夫だと思ってしまいがちですが、未来の生活にも備えなければ、いずれ金銭的に困ることになるでしょう。
今と未来のバランスをどう取るか、それぞれのセンスが問われるところかもしれません。
お金の面以外でも未来に備えることは可能です。
- 運動習慣を作る
- 食生活を見直す
- 適切な睡眠時間を確保する
- 家族や友人との人間関係を大切にする
将来大きなツケを払わなくて済むようにするためにも、今から少しずつ未来に備える方が賢明です。
改めて言われるとその通りだよね!
第七の知恵:自分こそを最大の資本とせよ
労働力が生み出す価値は意外と軽視されがちですが、非常に重要です。
仮に1,000万円を年利5%で運用しても、得られるのは50万円です。
一方で、会社員の平均年収は400万円以上と考えると「自分こそを最大の資本とせよ」というのは納得がいきます。
会社員であれば転職で収入を上げたり、副業で事業所得を得たり自分という資本を増やす方法は沢山あります。
もちろん「第三の知恵」でお伝えしたように資産所得も重要ですが、自分という資本から得られる収入はパワーとスピードが違います。
自分という資本の重要性を忘れないようにしましょう。
だって最初に言ってたけど書籍で勉強しようとしたんでしょ!
まとめ
今回は100年近く読み継がれている『バビロンの大富豪』から富をもたらす黄金の七つの知恵について解説しました。
- 収入の10分の1を貯金せよ
- 欲望に優先順位をつけよ
- 蓄えたお金を働かせよ
- 危険や天敵からお金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来の生活に備えよ
- 自分こそを最大の資本とせよ
この7つの知恵は本質であり、時代と共に大きく変わるものではありません。
いきなり全部を変えられなくても、少しずつ自分の生活に落とし込んでいけば未来は変えられます。
問題は行動するか、行動しないかです。
今回紹介した内容は書籍のほんの一部に過ぎません。
ぜひ気になった方は書籍を読んでみてはいかがでしょうか。
以上、本記事が少しでも参考になれば幸いです。